りょまち日記

下書き、というよりは書き損じの手紙

マグロに憧れる頭の悪い犬

 

「人を傷つけてはいけません」

 

なんて小学生の頃に、いや学校なんて入る前に散々親から言われてきた常識だ。

 

だけど今、

 

ハタチもそこそこ過ぎて、なりたくもない大人になってしまって、というかいまだに大人というものがなんなのかよく分からないくせに大人と呼ばれる歳になってしまって、ふと思う。

 

「人を傷つけてはいけません」

 

これはちょっと違う。たぶん違うと思う。違うんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておけ。

(このネタ分かる人はだいぶ僕よりも人生の先輩ですね。ええ、本当にありがとうございます。)

 

 

いや、マジメに。

人を傷つけてはいけません なんて言ってたらなーんにも出来なくなっちまう。"あくまで俺は" なのかな。いや そんな弱っちい言葉を逃げ道にするシンガーの歌なんて誰の心に響くんだ。俺は言うぞ。人を傷つけちゃいけませんなんて信じちゃいけません。

 

だって

 

本気で自分の人生を生きていこうと決めたのなら、他人のことなんか考えてらんないよ。

いや ちょっと語弊があるか。

"本当は傷つけたくないけど、その道を歩くのならどうしても傷つけてしまう人"って絶対出てきてしまうと思うんだ。

 

.

 

人間は一日に約9000回の選択をしているという。

目覚ましが鳴って一発目で起きようかまだ寝てようか、起きたなら朝ご飯を食べようか今日は抜いていこうか、てな具合に。

 

一日に9000回も自分で選択して決断をしているくらいなんだから、人生にはちょくちょく「人生を左右するかもしれないおっかない分かれ道」が現れる。

 

そんなときって大抵、

"このまま進んでも状況があまり変わらなさそうな見通しの良い道"

か、

"霧が立ち込めてて何が潜んでるか分からないけど、入ってみたくて仕方のない道"

の二択だったりする。

 

そのまま進んで行くのはとってもラクだ。大体想像がつくからね。一緒に歩いてる人だってきっと安心して隣を歩けるでしょう。ただ、あっちの道に進んでたら一体どんな景色を見れたんだろうってのは付きまとうだろうけど。

 

でも、

 

後者を選んで突き進むのなら覚悟が必要だ。覚悟だけが必要だ。俺は「勇気を出す」って言葉が嫌いだ。勇気なんて一体どこから出てくるっていうんだ。響きが嘘くさいよ。それなら一発覚悟を決めるだけで十分。静かに息を吐いて、どうとでもなれと飛び込む。泳ぎ方なんて知らなくていい。どうせ飛び込んでしまったらイヤでも泳がなくちゃいけないんだから。そんな心配しなくても大丈夫、どうとでもなる。まーた話が逸れてきた。戻します。

 

.

"霧が立ち込める、怖くて仕方ないけど飛び込んでみたい道"

 

どこまで行っても行き止まりかもしれない

いきなり落とし穴があるかもしれない。

一人しか歩けないような細く狭い道かもしれない。

 

でも、それでも、そっちの道でしか見られない景色がきっとある、と感じるから行ってみたいんだよね。

 

「ずっと側にいるよ」って言ってくれたあの子も並んで歩けなくなるかもしれない。

「何があっても味方だ」って言ってくれたあの人も、落とし穴に道づれになるくらいならきびすを返すかもしれない。

そして、そうなるくらいならあなたから最初にお別れを告げるかもしれない。

 

「傷つけようと思って傷つける」ことは悪だ。

でも

「本当は傷つけたくないけど、どうしても傷つけてしまう」瞬間は必ず、ある。

 

俺は、なるべくならたくさんこの瞬間を味わいたい。どちらも経験してきて思うのは、やっぱり傷つけてしまう方がつらい。だから、たくさん傷つけられて、ちょこっとどうしても傷つけてしまう人もいて、そんな具合にどんどんこの人生の輪郭をはっきりさせていきたい。理由は、ぼうっとした歌なんて唄いたくないから、それだけだ。傷つけてしまった人たちへ、愛していただけなんだ。

 

 

 

 

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