「もう少し」「もう少しだけ」永遠は 君の口からはじまり終わる
かなしみも
にくしみもまだ学ばない
少女は笑顔で蟻を踏む / 菊池遼真
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こんばんは、菊池遼真です。
最近短歌にはまっています。
前から歌集を読むのは好きだったんだけれど 何となく自分でも作りたくなって最近ちょこちょこと書いております。
「鳥居」さんという歌人の"キリンの子"という歌集を読み衝撃を受け 短歌の世界に興味を持ち、その鳥居さんが行う講演会を聴きに一人大阪まで出向いたほどこの一冊に心を奪われました。
この"キリンの子"に関しては、これだけでひとつの記事が書けてしまうほど思い入れがある一冊なのでまた別の機会に。
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「俳句」と違って短歌は季語が要らない。けれど、《5・7・5・7・7》のリズムに則って言葉を紡がなければならない。
僕は正直「季語」に魅力を感じない。何故か と言われると説明出来ないわけでもないが、"俳句"という長い歴史を持つ芸術のその根本を何も知らないくせに「季語というものに興味がない」と言うのはとても失礼、のような気がするので控えます。
ただ、この《5・7・5・7・7》たった31文字という限られた枠の中で、いかに自分の世界を魅せられるか というところに僕はとてつもない魅力を感じるのです。
たった31文字だから、一文字も無駄な言葉は使えない。とりあえず埋めるような文字なんて入れられない。ここがたまらない。ゾクゾクする。
そもそも俺は自分の曲を作るときにも埋め合わせの言葉なんて絶対に入れないよう最新の注意を払っている。つもりだ。
ずっと前に、一節だけどうしても言葉が見つからなくて語呂が良いだけの一言を埋めるように入れた曲を作ったことがあった。
だけどやっぱりそこのワンフレーズだけどうしてもイヤなニオイが染みついてアルバムにも収録しなかったし、LIVEでも一度しか演らなかった。
うん、気付けばまた本題に入る前にもう1000文字書いてしまった。文字数の制限がないとこういう醜態に陥るのだ。そしてこんなまとまりのないエッセイみたいな文章を、ここまで一生懸命読んでくれてありがとう。なんか俺のブログってあれだね、卒アルだらけの部屋を大掃除してるみたいな文章だね。よく分かんないか。俺も分かんないや。後半いきます。
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抱きしめた
肌はちょっぴり冷たくて
やっぱり僕らは別のいきもの /菊池遼真
言葉というのは、思っているよりも本当に頼りない。というか、本当に伝えたい気持ちなんて大抵言葉になんかできない。
きっと、
「愛してる」で伝わってくれるならそれだけでいい。その言葉の後ろにくっついてる匂いや色、言葉に出来ないかなしみやさびしさだったり、それら全てがその一言で伝わるのなら。
伝えきれないから小説家は100枚も200枚も原稿用紙を、僕ら歌うたいは四分も五分も費やして歌にする。
同じように、歌人はそれを31文字に紡いでみせる。
シンプルに俺はそんな、
"言葉にできない" を言葉にするこの回りくどくてまどろっこしい作業が大好きなんだな。
だからこそ、ルールの特にないこのブログというものは正直まだ全然掴みきれていない。
でも なんやかんや前回の記事もけっこうシェアしていただいてるようでして。こんなとっ散らかった部屋を覗きにくるあなたみたいな物好きさんの為にも、これからもパシパシ書き綴っていきたいな と考えている所存で御座います。
そうこう言ってるうちにまたタンスの陰に古いアルバムがちらりと見えたので、今日はここら辺でやめておこうかな。夜が明けてしまう。
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君を抱き
眺める無差別殺人の
ニュースに ふっ と重くなる腕 /菊池遼真
またね。
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